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煩悩

物欲は際限のないものなのか…

スキーははじめアルペン、その後テレマークもやって、スノーボードもやっている。いわゆる「三刀流w」なのだけど、最近は雪板への興味も強くなってしまった。

問題は、道具には当然、寿命があるということ。アルペンブーツは10年以上経っていて、先日もバックルが割れたばかりだ。テレマークブーツも10シーズン目を迎え、エッジガードは交換。テレマークブーツはアルペンブーツとは材質が異なるので比較的寿命が長いとはいえ、あと何年使い続けられるか分からない。スノボブーツは15年くらい前の履くのも辛いほど小さすぎてきついブーツと、足の形に合わなくてゆるいステップインのブーツが1足ずつ。15年ものはともかく、ステップインの方は寿命はまだとはいえフィット感には不満がある。しかも、前のブーツはたった2シーズン目でソールが剥がれたのに、メーカーのYonexからは「経年劣化」で片付けられた。

寿命と並んで悩ましい問題は、それぞれ道具の移行期を迎えているということ。アルペンツアービンディングは、以前の兼用靴は廃れた一方で、従来のアルペンブーツがウォークモードを備えて、さらに、テックビンディングに対応したことで、現在はもはや主流の座を奪われてしまっている。FTブーツが気に入っているけどテック対応ではないので、ブーツまで買い換えずに済むようにMarkerのBaronを3年くらい前に買ったけれど、実際に使ってみるとテレマークと比べてもかなり重く感じた。体力、筋力に劣る自分には重さがハンデとなる。当時は他と比べてとても軽くてBCでもよく使われていたFTブーツも、テック対応ブーツが以前の兼用靴並みに軽量化した今では、普通の重さかむしろ重いくらいになってしまった。アルペンツアービンディングのアドバンテージは、ブーツのソールで板を踏めることによって、従来のアルペンビンディングとほぼ同様に自然なスキー操作が可能だという点くらいだ。

テレマークも以前の75mmからNTNへと移行が進み、すでにNTNが主流となっている。Black Diamondはテレマークから撤退してしまい、手元に残るO1の3セットがすべて壊れてしまったら、もう他のメーカーのビンディングに換えるしかない。そうなるとNTNも念頭に置くことになるのだけど、NTNはビンディングもブーツも75mmより高価なので、あっさりとはNTNへ移行する気になれない。乗り味も変わるのでなおさらだ。かといって75mmのブーツを買い続けられるかも不明なので、頭が痛い問題だ。

スノーボードを5年くらい前に本格的に再開してBCへも行くようになって、周囲に倣ってaccubladeのブーツとバインディングを揃えたのに、実はスノボまで「足裏感覚」が流行りとかでステップインからの回帰が始まっており、完全に流れを見誤ってしまった。accubladeに対応していないスプリットボードはなおのことで、より軽量なSpark R&DやKarakoramなどのスプリットバインディングを使うことを考えれば、accubladeから離れて行くのは必然だ。BurtonからStep Onが登場し、Yonexもaccubladeを継続しているため、スプリットブームに乗ってステップインも早く対応してくれないものかと期待してしまう。

まぁ、結局のところ、経済的な余裕があればテックもNTNもSparkや、もしかしたらStep Onだって早々に導入して試しているかもしれない。それができないために、心穏やかに暮らすことができないのだw

悟りを開かねばいけない。

テックだったらとか、NTNだったらとか、accubladeじゃなかったらとかは考えない。滑ってるときに壊れたらとも考えない。いや、それは確かに危ないけれど、本当にヤバそうなら使わなければいい。基本的には壊れるまで使う。壊れたときに買い換えるかどうか考える。アルペンが滑れなくなってもテレマークがある。テレマークも滑れなくなってもスノボがある。せっかくの「三刀流」。すべての刀が折られるまで、そのまま滑り続ければいいというだけだった。さらば、煩悩。

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