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インバウンドの雪崩事故

北海道の雪崩事故防止の活動は新たな局面を迎えているように思う。

昨日、トマムスキー場周辺でインバウンドが雪崩事故に巻き込まれたというニュースが流れた。

Tomamu

確か、数年前にレスキュー研究会へ参加したときだったと思うけど、旭岳での雪崩事故の報告で、外国人が巻き込まれて、対応も外国人が行なっていたという話を聞いた。ニセコが10年以上前からインバウンドで溢れかえるようになり、ついには旭岳まで溢れ出て行った。今では旭岳のロープウェイに乗るとほとんどインバウンドだ。

北海道では雪崩事故防止を目指して、雪崩事故防止研究会、雪崩研究会、また、ローカルな団体としてカミフ会などが自主的にバックカントリースキーヤー・スノーボーダーを主な対象として講習を行い、雪崩事故防止への啓発、レスキュー技術の向上を図ってきた。当然、参加者は日本人だ。圧倒的に地元の道民である。

こうした活動の甲斐もあったのか、ここ数年は雪崩による大きな死亡事故は報告されていない。身近ではポツポツ雪崩に遭遇した話を聞くけれど、大きな怪我や死亡に至るような事故はあまり聞かなくなった。

一方、インバウンドはスキー場には収まらず、バックカントリーへもどんどん進出している。ニセコから近い羊蹄山では、お鉢の中はインバウンドだらけという日も少なくないと聞く。キロロ周辺にもニセコからかなり流れてきている。

不安に感じるのは、彼らは自分たちとバックカントリーにおけるマナーを共有していないことだ。本来なら上部から滑る斜面でハイクアップすべきでないアバランチパスを登っていたり、逆に、下部にハイクアップ中のパーティーがいても気にせずに滑り降りてくることがある。身の危険を感じて、できるだけインバウンドがいないエリアを探して滑りに行くようになった。

自分が雪崩事故などインバウンドによる事故に巻き込まれるのを避けるには、接触しなければいい。新型コロナウイルスと同じだ。ただ、雪崩事故自体を防止しようという人たちにとってはそれでは済まないだろう。インバウンドは対象外というならともかく。

最近は彼らの活動は海外の同様の団体とも歩調を合わせて協力し、世界で共通のシステムを構築しようとしている。これまで「ビーコン」と呼んでいた電子機器も、「アバランチトランシーバー」と言い換えるように呼びかけているw

日本人による雪崩事故はこれまでのように防ぐことができたとしても、これまで通りの活動ではインバウンドによる雪崩事故まで防ぐことはできないだろう。インバウンドが事故防止のための知識や情報を身につける手段を確保し、フィールドで実践できるようにする必要がある。自分ならそんな面倒なことはしたくないけど、おそらく、今後、インバウンドによる雪崩事故が増えるにつれて、事故防止を目指す団体に対して対策が求められるような気がする。

日本人でさえ○とりのような人もいる中で、インバウンドの行動まで適切な方向へ導くというのは非常に難しいことだと思うけどw

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