20/3/8 カッキー
地元の人は柿崎商店のことをカッキーと呼ぶらしい?カッキーへ行くついでに近くの山で滑ってきた。
チャキちゃんがジニアスで初めてBCへ行くとらしく一緒に滑ろうと約束していた。これまで散々ジニアスを薦めてきた責任もあるしw
ただ、日曜日はコンディションが難しいことが予想された。土曜日は降雪のあとに晴れたので各地からいい報告がSNSで届くのを歯がゆい思いをしながら見ていた。
風、日射、気温、雲などなど行き先を決めるのはなかなか悩ましかった。しかも、当日までの降雪は期待できない以上、前日の入山者が少ない場所を選びたい。ところが、結果的にはメンバーの組み合わせも踏まえて考えた結果、おそらくはこの日ベストの選択になったような気がするほど悪くはなかった。
とはいえ、自宅からは距離があるので出発時間は早くならざるを得ない。それもあってmsrnは早々にメンバーから離脱。チャキちゃんとうえぴー、ちーくんとその友だちのエリちゃんとそのパートナーのネイサンと自分の6人で行くことになった。余市の道の駅に6時くらいに集合の予定に。
当日の朝は4時に目覚ましをセットしていたけど、15分前に尿意で目が覚めてしまったので、トイレを済ませたらそのまま起きた。準備を終えて4:45に自宅を出発してちーくんの家に着いたけど、予定を5分過ぎても返事がない。ようやく返事が届くと、先にチャキちゃんの家に向かっていたらしい。慌てて自分もチャキちゃん家へ向かい、10分遅れで合流。銭函ICから高速道路に乗って余市ICで降り、道の駅にも10分遅れでなんとか到着した。そこから登山口まで3台で向かい、駐車スペースに停めて準備をする。先行者はさすがにいないようだ。
すると、ほどなく準備をしている間に後続車の車が到着した。様子を見ていたら、なんとNGMさんだった。まさか、こんなところでお会いするとは。一応、お互い行き先は同じようだ。天気次第ではあるけど。
実際、出発前は小雨が降っていた。地面には新雪がうっすら積もって白いけれど、気温の高さを考えるとストップ雪の恐れがある。苦労してハイクアップして、ストップ雪だったら最悪だ。ただ、シールの滑りは悪くないので、曇り空が日射を遮り、気温の上昇も抑えてくれることを願うばかりだ。
7時すぎに出発。最年少で体力に溢れるネイサンが先頭でどんどん引っ張っていってくれる。新雪が脛ほどで浅いのでブレイキングトレイル(ラッセル)は楽ではあるけど、雪が重くて板にもくっ付きやすくて厳冬期よりも疲れる。しかも、気温が高くて沢の中は風が当たらないのでものすごく暑い。すっかり春だ。あまりの暑さにハイクの途中でタイツを脱いでしまった。登山口で迷ったときに素直に脱いで置いてくればよかった。
稜線に出ると結構強い南風が吹き付ける。休憩しているとすぐに汗冷えしてしまうので、ハイクで身体を温め直した。風が当たらなくなると暑いし、レイヤリングが難しい季節になった。先週暑かったのでビブをやめてパンツにしたのは正解だった。
上空の低い雲はなかなか抜けない。標高を上げていくとついにはガスの手前まで来てしまった。南面は案の定、強い南風に叩かれていてパックされている。テレマークでは苦労しそうだ。向かい風でスピードも出ないのではもったいない。そんなわけで、無難に北面を落とすことになった。
ハイクしてるときに対面の稜線を登っていた、おそらくNGMさんのパーティーは、早々に対面を落としていたように見えた。同じくピーク方面は断念したのだろう。
滑走準備を済ませたら、ノールの直前まで先に滑り降りてカメラを構えた。最初に滑ってきたネイサンが目の前でまさかの転倒。しかも、ビンディングが解放して、不幸なことに板が片方そのままフォールラインへと流れてしまった。ネイサンは幸い怪我もなく、大丈夫だと言うので、焦っても仕方ない。エリちゃんが板を一緒に探してくれるようなので、残りのメンバーの滑りをそのまま撮影した。ただ、カメラを構えているとなぜかみんな自分の方に滑ってきてしまうので、今後はラインやコンディションの情報をもっと伝えた方がいいと思った。オンサイトで自分でラインを決めて滑る習慣があるので、つい自分の感覚で適当に済ませてしまっていた。
撮影中にネイサンのスキーも見つかったと連絡があったので安心。撮影を終えて、みんなが滑り終えて集まっている辺りまで自分も滑り降りた。そこそこ斜面は開けていたけれど、板は雪に沈ませると回せなくなりそうな重さがあったので、表面をスライドさえるようにターンした。思ったより悪くはない。この日のコンディションでこの雪なら満足だ。みんなも満足そう。
滑った斜面を振り返ると隣も空いているので、登り返して2本目はそっちを滑ることになった。今度はドロップポイントまで自分でラッセル。ウエスタンスタイルは大きくジグを繰り返すけど、できるだけ歩く距離を短くしたいので、ジャパニーズスタイルの直登気味に登り返した。
Photo by チャキちゃん
1本目で斜面の下見ができているので、1本目と同じ辺りまで先に滑り降りてカメラを構えた。残りのメンバーは順にノールから現れて滑り降りていく。ちょっと枝に遮られて撮影が難しかったけど、ツリーランなので仕方ない。滑り自体にはみんなまた満足していたようでよかった。
みんなのところまで降りる途中に飛べそうなポイントがあったので、情報を聞いてから飛んでみたけど怖くてダメダメ。ダウン系のアプローチにスピードが出るので腰が引けて、無理やりタックはしたけどグラブもできず、着地も失敗して転がった。雪まみれになってがっかり。しょぼいなぁw
Photo by チャキちゃん
1時前だったけど、みんなもう下山していいということなので、おかえりのデザートを探してトラバースして帰る。かなりトラバースして標高差を稼いだけれど、思っていた以上に地形が複雑で薮が多い。下まで先に行こうと思ったけど、途中で沢にハマって、次にはいよいよストップ雪にハマってしまった。状況がおおよそ分かったので、薮やストップ雪に注意しながら各自ボトムまで落としたけど、ストップ雪のせいで悲鳴が何度も鳴り響いたw
沢にはスノーブリッジがちゃんとできていて安心。重機のようなうえぴーのトラバースのおかげで、滝も安全に迂回して楽に登りトレースまで復帰できた。やっぱりNGMさんたちが先に下山していたようでトレースもある。そのおかげでストップ雪に苦しめられることなく車まで戻れた。
今回はみんなスキーだからトラバースも楽だったけど、ボーダーが混じっていたら帰りは苦労しただろう。トラバースもテレマークだから楽だったけど、アルペンだったらやりたくない。msrnのためにテレにしたけど、スプリットで来なくてホントによかった。
お腹が減っていたけど、自分の希望を通してまたふるびら温泉へまず寄った。驚いたのは先週とは打って変わって温泉が混んでいたことだ。お年寄りはまだ外出を控えていると思っていたのに。先週の緊急事態宣言の反動だろうか。
空いてることを期待していたのに、サウナや水風呂が狭いことが仇となって、今回は時間以上にゆっくりすることができなかった。それでもちゃっかり3セット楽しむ。
ほうれん草を買ってから、いよいよ余市へ戻って柿崎商店だ。でも、メニューは代わり映えしない。海鮮を食べるつもりも特別なかったので、他より異様に安い560円というかに飯を注文した。まぁ、想像はしていたけど、おそらくはカニのメニューとしては出せない部分をほぐして椎茸などと一緒に醤油ベースの味付けをした炊き込みご飯だった。1膳くらいならそれなりに食べれるけど、丼1杯は飽きた。できれば海鮮丼とかに飯の間くらいのお手軽な値段でもう少し味わえるメニューが欲しい。
1買いの販売スペースもグルッと見てみたけど、量が多いので買うのはやめた。おみやげはほうれん草だけ。
ここで解散。さすがにこの同じメンバーで滑ることはなかなかなさそうだけど、楽しいツアーになってよかった。行き先の検討で悩んだ時間が報われた。帰りは下道で安全運転で19時くらいには帰宅。msrnも拗ねてないで一緒に来ればよかったのにw
今回、行動中にiPhoneのバッテリーが落ちそうで焦ってポータブルのバッテリーを接続した。いよいよ1日もたなくなってしまったようだ。バッテリーを交換した方がいいだろうな。
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