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20/7/11 鋸岳

鋸岳のピークには登ってないけど、行き当たりばったりでかなりのロングコースを歩いてきた。

1日目に旭岳温泉から大雪山系へ登ること、下山してキャンプ場へ泊まること、2日目に実家へ寄って帰ることだけは決まっていたのだけど、それ以外は適当。行動食とキャンプの夕食、朝食の準備を済ませたつもりで寝たのだけど、当日、11日の朝3時に起きて慌ててパッキングして4時すぎに家を出発した時点で、すでに当日の朝食がないことが判明。仕方なく高速道路に入ってから、野幌SAのセイコーマートでパンを買った。

旭川北ICで高速道路を出るつもりが、工事で鷹栖ICで降ろされてしまった。薄曇りの旭岳温泉には6時半くらいに到着。駐車場は空いていた。

はじめはロープウェイに乗らずに歩いて登るつもりだったけど、どうみん割で1,000円引きだと知って予定を変更。それでも2,200円もかかるのだから、時間と体力をロープウェイで節約できる分だけ時間目一杯距離を歩かないと損だ。そんなわけで、msrnがルートを把握していないことをいいことに、予定していた中岳分岐へのピストンをやめて、当麻乗越から北鎮岳をぐるっと回って戻ってくることにした。ちなみに、旭岳は花が少なくて疲れるだけなのでなし。

7時発のロープウェイに乗って姿見の池を目指す。ロープウェイは空いていたけど、みんなマスクをしているので、慌ててタオルを口に巻いてごまかしたw

山頂駅にロープウェイが着き次第スタート。7:15くらいからひたすら歩き続けることになる。

ロープウェイを降りてすぐにツガザクラやチングルマなどの高山植物が迎えてくれる。久しぶりの再会でうれしい。かれこれ9年ぶり。

今回はカメラを持って来なかったので、予想以上に身軽に感じる。撮影のたびにしゃがんで立ってのスクワットを繰り返すこともないので疲れづらい。裾合平には1時間くらいで着いて、まだ8時すぎ。msrnが元気そうなので、予定通り当麻乗越を目指して進むことにした。

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こっちへ来る人は少ないようで、登山道が狭くなっていて、先行者らしき1人の足跡があるだけ。ピウケナイ川まで着くと、まだ雪解け水で水量が多いのかそのままでは渡れそうにない。渡渉ポイントを探してうろうろしてみたけど、結局、靴を脱いで夏道通りに岩を渡ることにした。

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水が冷たくて気持ちがいい。1時間半歩いた足の疲れが和らいだ。

さすがに靴を脱いで渡渉する人は少ないのだろう。おかげでほとんど人に会わずに歩くことができた。エゾシマリスにも当麻乗越で一度会っただけ。9時に当麻乗越で休憩をとる。

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ここからは急登がしばらく続く。女性的と言われるなだらかな大雪山系において、当麻乗越からの稜線は比較的険しく、十勝連峰のような高度感がある。残念ながら雲がかかって旭岳や北大雪の山並みが見えないけれど、足元のお花畑はなかなかきれいで楽しませてくれる。花の時期は初めてで、予想以上の美しさに満足。

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10:45に安足間岳に着いた。msrnが高山病っぽい症状で吐き気があるらしく少しペースが遅くなった。自分も具合は悪くないけど、手が浮腫んでいるのを感じる。

比布岳へ歩いていると、愛別岳の方に若いカップルがいた。11時すぎに比布岳へ着いておにぎりを食べていると、その二人がやってきた。彼らは引き返していったけど、自分たちはここからさらに進んで、このルートの最高峰、北鎮岳を目指す。

比布岳には秋に来たことがあり、春にも近くを滑ってはいるけれど、比布岳より先を歩くのはまったくの初めてだ。歩く人も少ないようで登山道もはっきりしない。そして、思いのほか花がきれいだ。ただ、150mも一気に標高を下げたのは損した気分だったけど。

念願の鋸岳の稜線は下から見上げるとギザギザの岩山で、名前の通り鋸の刃のようだった。

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この岩山をトラバースして、いよいよ北鎮岳へ登る。北鎮岳には12時すぎに登頂して、ほぼ目標タイム通りに来れた。標高差は少ないものの、すでに10km歩いているので、かなり歩いたように感じる。お鉢の方から登ってきてる人もいて、ほぼ貸切状態の登山もそろそろ終わり。北鎮岳からはほぼ下りだけなので楽なはずだ。

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13時前には中岳分岐に着いた。中岳温泉は賑わっていたので、足湯は我慢してそのまま歩き続ける。

裾合平は雪解けが遅かったのか、まだあまり花が咲いていない。満開になるには1週間ほど早かった気がする。14時前に裾合平の分岐に戻ってきた。ここまで約15km。かなり歩いたなぁ。

さくさく歩き続けていたけど、さすがに右脚の膝が少し痛くなってきた。ペースが落ちるほどではないので、姿見の池まで黙々と歩いた。この辺りまで来ると、登山客が多くて自分たちよりペースが遅いので鬱陶しい。とはいえ、朝より花が開いていてきれいに見える。

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山頂駅には14:40に着いて、トイレへ急ぐ。18kmのかなり長い山行だったけど、ほぼ何もトラブルなく下山できたので満足だ。これなら今度はもう少し標高差を大きくしても大丈夫かもしれない。

ロープウェイで山麓駅まで降りたら、ぱっちまんに会いに行った。ベルギーチョコレートのソフトクリームを食べると幸せな気分になる。この日はうっかり甘いものを一切持って来なかったので癒された。ぱっちまんも元気そうで何より。

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温泉へ入りに行こうと車に乗ると、雨が降り出して、すぐに土砂降りになった。危なかった。のんびりしすぎて雨に当たらずに済んでラッキー。

温泉は白樺荘か湧駒荘と思ったけど、どっちもサウナがないようなので、安くてしばらく行ってない白樺荘へ行くことにした。日帰り入浴500円はありがたい。あまりに雨がひどいので、小降りになるのを待ってから中へ入った。

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ちょうど風呂は一番乗りで貸切。サウナはないけどゆったり内湯と露天風呂で温まって満足した。相変わらず休憩室がタバコ臭いので、ソファに座ってmsrnを待った。とはいえ、この雨の中、テント泊はどうしたものか。

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