20/8/9 ピッシリ山
母子里のコンカフェへ行くついでに近くの山へ登ってから行こうという軽い気持ちで登ってみたら、予想をはるかに超えるきつい山行になった。
朱鞠内湖キャンプ場を出てからは、国道275号線に戻って母子里まで走る。母子里の交差点を左折して、海の方向へさらに走らせると、橋を越えてすぐに砂利道が現れる。旧深名線跡と言われるダートを進み、通行止めのゲートが現れると、右に登山口への林道が見えてくる。ここからは本格的な山道だ。対向車が来てもすれ違うことはできない。
まさかこの時間に登山口から戻ってくる車はないだろうとゆっくりとイタドリなどに車体を叩かれながら進む。すると、駐車スペースらしき場所に到着し、なんと3台も先行者がいた。自分たち以外にも物好きはいるようだw
準備をしてる間にも、車がもう1台やってきて、登り始めてすぐにトレイルランナーが追ってきた。
いきなりの渡渉で焦ったけど、とりあえず、スラックラインで鍛えたバランスで岩を飛び移って通過w すぐにトレイルランナーに追い越してもらい、そのあとは長い平行移動が続く。トレランは楽しそう。
尾根に取りついたらひたすら登りが続く。木陰なのでまだマシだけど、暑くて汗が止まらない。
尾根を登り切って釜ヶ渕岳の標識が見えたけど、山頂までまだ4.6 kmと改めて知らされるとちょっとため息が出る。
ゴゼンタチバナの実
タチギボウシ
シロバナニガナ
予報通り天気は快方に向かっているけれど、雲の中から現れたピッシリ山の山頂はまだまだ遠い。
ナガバキタアザミ
途中、自生しているハスカップの実に癒されるも、稜線に出てからずっと追いかけてくる虫が鬱陶しい。ピッシリ山の頂上は行けども行けどもなかなか近くならない。最後のコルからの登りではmsrnを置いて先に登ってしまった。
カラスシキミ?
ピークには先行の2パーティー。男女2人組とソロの女性が休憩していた。残念ながら展望もないので、まずは水分と栄養補給。コースタイム通り3時間かかったけれど、8 km以上歩き続けてヘロヘロだった。
5分ほど遅れて花を見ながら登ってきたmsrnが登頂。山頂にはリンドウなども咲いていて嬉しそうだ。
コンカフェへ着くのが遅くなっても困るので、休憩もほどほどに12時には下山を開始した。ちょっと心配だった下山。案の定、急な下りでだんだん膝が痛くなってきた。完全に膝の痛みが再発。登りはいいけど、太ももに力が入るような下りになると、膝に痛みが出て力が抜ける。
虫が写り込んでいる
駆け足で下れると思っていたのに、足を引きずりながら歩くようなザマだった。斜里岳では急な下りでも大丈夫だったのに、今年5回目の登山にして、膝に負担が溜まってきたのかもしれない。
オオタカネバラ?
幸か不幸かmsrnも長い歩きで走る元気はない。下りもゆっくりなので、なんとかギリギリついていくことができた。最後の最後で2回くらい膝を休めるために数分間立ち止まってはいたけど。
最後の渡渉もクリアして車に戻ったら心からホッとした。でも、虫が多いので着替えもせずに車に乗り込み、急いで登山口を後にした。
ピッシリ山は奥深い北海道の自然を感じられるいい山だった。予想外に登山道もきれいに整備されていて歩きやすい。ただ、虫にはずいぶんと食われた。標高が高くないので夏は暑い。どうして高山ばかり登っていたのかを今さらながら思い出した。虫と暑さが嫌だった。
往復17.6 kmは、7月に大雪の姿見から裾会平を抜けて当麻乗越、北鎮岳を越えて中岳温泉を通って戻った周回コースよりも長い。6時間と時間こそ2時間ほど短いけれど、暑さでも消耗した。雨のせいでクワウンナイ川をあきらめてピッシリ山を登ることにしたけれど、膝の痛みを考えても、こっちで正解だと思った。対策を考えないと、もう夏山には登れないな。そんなに甘くはなかった。
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