パウダーでは10:0
テレマークでパウダーを滑るときは、ほぼ外足:内足=10:0で滑ってる。
テレマークを始めた頃は、外足:内足=5:5。両足に均等に乗るのがいいと聞いた気がする。でも、実際には全然そんなことはない。いわゆる卍なテレマーカーはともかく、体重を載せる割合はコンディションによる。
ノートラックのパウダーだったら迷わず10:0をおススメする。例えば、センター130mmのGeniusくらいの太い板なら、外足に目一杯浮力を感じながらスノーボードのようにターンできて気持ちいい。内足なんて外足の陰に隠しておけばトップを取られることもない。北海道の軽い雪ならば、かもしれないけど。
さらに言うなら、ターンの切り替えのときには膝を抱え込んでおいて、谷回り前半から外足を押し出しながらターンするとかなり気持ちがいい。全体重を外足1本に載せつつ踏み出して行くので、パウダーの反発がものすごい。スプレーもかなり上がる。若干減速要素があるので、スピードをみながら押し出し具合を調整する必要はあるけど。
まぁ、基本的にはスノーボードのバックサイドターンの要領なのだけど、ここで従来のスキーのような斜面に垂直で下方向に足を押し出すと減速してしまう。それだけでなく、反発を受けた体は上に浮いてしまうので、コントロールするための雪面からの反発を得られなくなってしまう。
身体がぴょんぴょん跳ねるのが好きなスキーヤーもいるかもしれないけど、せっかく太い板で滑るのであれば、そういう細い板でもできる滑り方はおススメしない。センター130mmクラスの板なら、ぜひともスノーボードのようにターンしたいものだ。
大切なのは、スノーボードのようにパウダーの壁を作って、バンクを滑るようにその表面を滑ること。すると、パウダーなのに整地をカービングするようにターンで減速せずに進むことができる。
身体がかなり傾くので慣れないと怖いかもしれないが、パウダーなら内足が引っかかることはまずない。ビッテリーターンをするくらいの勢いで身体を倒せばいいと思う。
残念なことに、テレマークスキーヤーの多くがターンで板を横に向けてずらして減速してしまう。減速したいときはそれでもいいが、テレマークの醍醐味は緩斜面だ。雪山を安全に楽しむためには、緩斜面をより楽しめるように、スピードをコントロールできた方がいい。減速は簡単だから、減速しないターンも身に着けるべきだろう。
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