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20/12/31 音江山

ようやく今シーズン最初のBCへ。

毎年のことながら、BC初日の前日は大慌て。一番心配なのが忘れ物。シール、ビーコンなど、いろいろと装備が多いので準備に手間取る。結局、サングラスとシュラフカバーは見つからなかった。

困ったのは、msrnのシールの糊がベトベトになっていて使えないらしいということ。しかも前日になって。

急遽、セール中の秀岳荘へ行ってシールを買うことになった。というのも、シールの糊の張り替えは秀岳荘へ頼んでもすぐにはやってくれないし、自分でやる気にもならない。まぁ、自分のシールだったらやったかもしれないけどw

ってなわけで、msrnが取り置きしておいてもらったシールを買いに、春までの閉店間際に行ってきた。ポモカやBDもあったけど、前と同じG3で、グリップの強い毛の密度が高いものになった。

バタバタしていて翌朝も早いので、準備は適当に切り上げて就寝。翌朝は目覚ましでちゃんと起きれたけど、6時半頃、出発しようとするたびに忘れ物を思い出して部屋に戻りを何度か繰り返したおかげで、予定より15分くらい出発が遅れてしまった。

午前中は天気がもちそうだったけど、高速道路を走っていると朝焼けのあとには青空がきれいに広がって、ずっと天気がいいんじゃないかと思うほどだった。その分、気温は低くて、待ち合わせの8時半に深川の道の駅に着いたときには、車はマイナス23℃を表示している。

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トイレへ行っても残念ながらウンコは出なかったけど、仕方なくそのまま登山口へ。先行者の車は4台。旭川ナンバー以外に札幌ナンバーもある。山屋さんの多い山なので、滑る前にギタギタということはおそらくないだろう。

林道にしっかりとトレースができている。てくてく歩いて行くと、林の方にはコクワ(サルナシ)の美がぶら下がっているのをmsrnが見つけた。我慢できずに食べ始めたら、どうやら美味いらしい。自分も食べてみると、サルナシの実は乾燥と発酵が進んでいて、なんともいえない深い味わいで、しかもマイナス20℃という低温で凍りついてシャーベットとなっている。これは確かに美味い。下山後に改めて収穫することになった。

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いつものことだけど、トレースを辿って登って行くと、渡渉ポイントのスノーブリッジが細い。やっぱり時期が少し早いせいか、沢に水が流れているのも見える。確かに、年内に音江山へ来たのは初めてだ。道央の天気が早く崩れる予報とリフトを使いたくないという気持ちがなければ音江山へは来ていなかっただろう。

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渡渉後もトレースを辿って登るのだけど、どうもいつものトレースとはちがう。微妙なルートファインディングの迷いを感じながらも、山屋さんには絶対にない痺れる直登だ。南風が強い予報を知っているのか、稜線には出ずにひたすら緩い沢筋を登って風を避けている。実際、稜線に出た途端に、それまでの穏やかさが嘘のように冷たく肌を突き刺すような強い風が吹き付けてきた。

ほどなくピークに到着。11時半。約3時間の登りは、最初のBCとしては案外、身体にこたえた。先行者は奥のピークまで歩いて行ったようで、トレースが見える。

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ともかく寒いので急いで滑る支度をして、撮影のために先に滑り降りる。雪は悪くないけど、今シーズン初めてのテレマークのせいなのか思うようにターンできない。しかも斜面はかなり急だ。一気に滑ってしまうと撮影ポイントを逃しそうだったので、最後はトラバースしながら尾根に乗ってカメラを構えた。

とはいえ、地形が複雑で急なため、結局他のみんなもそんなに気持ちよくは滑れないままボトムまで着いてしまった。みんな今シーズン初BCだったので、いきなりメインを攻めるより、手前の斜面で足慣らしした方がよかったみたいだ。

登り返す準備をしようとスキーを脱いだら、左右逆だったのに気づいた。どおりで滑りづらかったわけだ。ステッカーを貼っているのに、まさか間違えるとは思わなかったw

登り返すとテレマーク向きのオープンに前日以前のものと思われるトレースが残っていた。できればノートラックの斜面を滑りたかったので、もう少し登ってもう少し奥に上から見えた斜面を滑ってみたけど、上から見るのと実際の斜面はずいぶんちがった。フラットに見えた斜面はかなりうねっていてラインを選ぶのも難しい。

結局、残りのみんなは滑りやすい登った斜面を降りてくるので、そっちまでトラバースしてカメラを構えてなんとかチラッとは撮影できた。欲張るといいことはない。

いよいよ天気が崩れて吹雪いてきたので、急いでもう一度登り返して、最初に登ってきたときに右手に見えていたテレマーク向きのメローな斜面を滑って帰ることにした。雪も少ないので、よくわからない沢筋を帰るよりは安全だ。

実際、滑ってみると思ったより斜度があってテクニカル。カメラを片手に撮影しながら滑ったけど、こういうのは防水のカメラでやるべきだっただろう。ビビって転んでしまった。

渡渉後にQちゃんの勧めでデザート斜面まで少し登ってトラバース。薮が濃いので意外と疲れる。そして、現れたデザート斜面はまさかの薮薮。上から見下ろしても滑るラインがまったくイメージできないw

もう下山するだけと割り切ってアルペンターンで降りて行くと、10ターンもした辺りである程度オープンで滑りやすい斜面にたどり着いた。確かにこれなら雪があれば上から気持ちよく滑れそうだ。

ところが、もうすでに太ももには疲労が溜まっている。テレマークターンをする元気が残っていなかった。

登りトレースに復帰して、サルナシを探しながら車を目指す。サルナシとヤマブドウが巻きついた木を見つけたら、msrnはウェアを脱いで地面に置き、みんなで蔓を引っ張ったり、木の幹を揺すったりして実を落とそうとするのだけど、木の実だけじゃなく枝に乗っていた雪も一緒に落ちてくるので雪まみれになった。

幸い、苦労した成果はあって、4人で食べるには十分な収穫。腹が減ってるのでバクバク食べてしまった。サルナシは美味しいけど、ヤマブドウが思った以上に美味い。甘酸っぱいのが疲れた身体にしみわたる。

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木の実と戯れている間に身体が冷えてしまったので、急いで車まで戻った。16時前には車に到着。急いで片付けを済ませて温泉へ向かった。

久しぶりにイルムの湯まあぶへ来た。ここのサウナは初めて。コロナの感染対策でサウナは10人くらい入れるところ、5人の人数制限があった。サウナブームの影響かどうかは分からないけど、それなりにサウナの利用者もいるので、必ずしも自分のペースでサウナに入れないのが悩ましい。それでも2セットこなし、久しぶりに水風呂にも入れたので満足。

翌日も朝が早いので、高速で札幌へ帰った。家に着くと疲れていて何もしたくない。msrnが作ったおでんが残っていたので温めて食べて、結局、蕎麦は食べずに9時前には寝てしまった。大晦日に酒を飲まなかったのは久しぶりかも。

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