GENIUS Narrowのスペック
Vector Glideの商品案内ページが珍しくニューモデルの発表とともに更新されていたw
個人的に注目してしまうのはやっぱりGENIUS Narrowだったけど、スペックを見て若干興味は薄れた。
185cmのSIDE CUTが140-115-130と「GENIUSを15mmナロー化」したものだったからだ。
センターが110mm前後というのは、他のメーカーもパウダーメインでゲレンデの整地もカービングできる板として売り込んで、実際売れているカテゴリーだろう。バックカントリーでも一番よく見かける気がする。オリジナルのGENIUSのようなセンター130mmクラスは北海道のような軽いパウダー専用のような位置付けとなってしまっている。
その傾向はVector Glideのラインナップだけでも顕著で、もともとMastiffのセンター110mmがカービングできるギリギリの幅だと秋庭さんも話していたように、18-19シーズン?の107mmのPOLARVE、20-21シーズンの115mmのNARURRAと、立て続けにリリースされている。
しかも、来シーズン21-22モデルにいたっては、115mmのGENIUS Narrowだけでなく、117mmのFLOWVER、110mmのINTIMACYと、一挙に3モデルもこのカテゴリーに追加してきた。この状況にはさすがの信者たちもコレクションの充実は諦めざるを得なくなるだろうw
幸い、信者ではない自分にとっては、GENIUSというパウダーで最強の板を持っている以上、他の板でパウダーを滑るという選択肢はない。他の板でパウダーを滑って、「やっぱりGENIUSにすればよかった」と思うのが一番残念なことだ。GENIUSに乗っていることを羨ましがられることはあっても、厳しいコンディションで他の板を羨ましく思うこともない。GENIUSで滑る技術、楽しむ余裕があれば問題はない。
そういう意味で、「パウダーでの浮力はもちろん」というのは自分には余計だった。ナロー化が15mmというのは中途半端に感じる。オリジナルのGENIUSの乗り味を知っている人には、きっと「GENIUS NarrowではなくGENIUSだったらよかった」と思う場面が出てきてしまうことだろう。あまりに簡単にそういう状況が想像できてしまうだけに、このかなり良さげなGENIUS Narrowは自分向きではないと思う。
けれど、もしオリジナルのGENIUSに乗ったことがないのなら、GENIUS Narrowはオールラウンドに楽しめる板だと感じることができるかもしれない。特に、北海道ほど雪に恵まれない内地では。
実際のところ、オリジナルのGENIUS、GENIUS Standardはアルペンで乗る分には、整地でも十分なカービング性能がある。スノーボードのGENIUSと同じく、ピンテールの抜けの良さとカービングの粘りをポジションのコントロールによって使い分けることができるユニークな板だ。おそらくGENIUS Narrowはその特徴が際立っているのだろう。スノーボードのように1本であらゆる斜面を滑ろうと思うのなら、悪くない選択だと思う。まぁ、まだ試乗もしたことないけどw
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