クライミングスキンの寿命は何年?
最近は糊(グルー)以外のタイプも選択肢に上がるようになったけど、果たして寿命を機会に移行すべきなのかどうか。
Geniusで使っているクライミングスキンはG3のアルピニストスキン。今のハイトラクションではなく、毛が長くないナイロン製だ。
購入したのは2009年2月。12年前になる。Pontoonに使うために買ったものだけど、Geniusに買い換えたときにセンターの幅が一緒だったので、クライミングスキンだけは手放さずにそのまま使ってきた。
どちらの板もパウダー用なので、使っているのは厳冬期。スキークランポンも使っていないので、スリップするようなクラストで使うことはほとんどない。残雪期もほとんど使っていない。
結果として、毛の方のダメージはあまりない。10年以上使った割にはハイクアップでスリップすることもほとんどない。登るのが下手な人よりもどんどん登れる。それに、摩擦で毛も短くなっているのか、以前よりハイクで足を前に出すときによく滑るようになったように感じる。でも、さすがに汚れも溜まってきているのか、天気がいい日には湿雪がくっ付いて下駄になるようになった。これはシールワックスで対応しておくべきだろう。
一方、グルーの方はもうすでに2回張り替えた。使用後、10℃以下の涼しい場所で乾燥させていたときは、5年ほどはまったく問題なく使えていた。ところが、引っ越して暖かい室内で乾かすようになってからは、そのたった1シーズンでグルーはドロドロになってしまった。仕方ないのでグルーはホットスクレイパーで剥がして、ブラックダイヤモンドのゴールドラベルで張り替えた。ショックだったのは、夏場もクッキングシートで以前と同じようにしっかりと保管していたのに、次のシーズンも同じようにドロドロになってしまったことだ。
当時は暖かい場所で乾燥させてはいけないということをそれほど意識していなかった。自宅でもそうだし、特に、三段山クラブの新年会で白銀荘に泊まったときに乾燥室でシールを干すようになったのが悪かった。
そのドロドロになったグルーを普通は剥がして張り替えるのだろうけど、面倒だったのでそのまま放っておいた。グルーがドロドロでも板には張り付く。ハイクアップ後にクライミングスキンを剥がすと、ソールにドロドロになったグルーが少し残る。チートシートにもグルーが移る。でも、それも見て見ぬ振りで使い続けた。涼しい場所で乾かすように徹底して。
すると、そのうちドロドロのグルーは減っていった。もう5年以上経つけれど、グルーは問題なく使えている。粘着力が気になるほど衰えてもいないので、登り返しでグルーが効かなくて困ることもない。
ただし、クライミングスキンには樹脂の部分があるので、その部分の経年劣化は避けられない。テールのストラップがまず先に硬化してちぎれた。そのため、今はストラップは左右とも交換済み。今後心配なのは、トップ側のパーツだ。
とはいえ、結局、12年使い続けているクライミングスキンはまだまだ全然現役で使うことができている。ハイクアップでスリップする理由は、登り方が下手だということが大きい。msrnは買ったばかりでもスリップしているw
グルーを頻繁に張り替えている人がいるけれど、それも乾燥のさせ方が悪いからだ。夏場にわざわざ冷凍庫や乾燥剤を使って保管している人もいるけれど、グルーとの間に空気が入らないようにクッキングシートにしっかりと貼り付けておけば、夏の間にグルーがダメになったりもしない。
Geniusも10年目だけどまだまだ現役。クライミングスキンとあわせて、いったい寿命はいつやって来るのか見ものだ。
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