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ミクピストルのインビス化

しばらく放置していたミクピストルを復活させるためにインサートビス化してみた。

前々からインビス化は検討していたので、ブルークリフのインサートビスをスプリットボードを自作したときにまとめて買っておいた。3年前に買ったMAKE STもインビス化して、テレマークとアルペンで併用するつもりだったので、ミクピストルはインビス化の練習用にと思っていた。いきなりMAKE STで失敗するのは怖かったのでw

ミクピストルのソールは、2014年の夏にわざわざステップソールチューンに出してウロコ板化していた。ところが、想像以上に滑走性能が落ちたため、ハイシーズンはほとんど乗らなくなってしまった。今にして思えば、14-15シーズンの後半、春スキーシーズンが始まる時期に、スノーボードへ転向を決めたのも、ミクピストルのウロコデチューンが原因だったのかもしれないw

MAKE STを購入したときに、ミクピストルに取り付けていたビンディングをMAKE STへ移したので、ミクピストルはこの3シーズンは物置部屋に転がっている状態だった。さすがにビンディングが付いていないと乗ることはできない。

でも、数年前にまつあきさんから革靴とウロコ板を譲ってもらった。msrnはテレマークしかしていないためテレマークにも飽きてきていたので、先シーズン初めて革靴とウロコ板に乗ったら楽しかったらしい。先日も一本杖の材料を探しに行ったときは、自分はスノーシューだったけど、ウロコ板のmsrnはとても楽そうだった。

そんな様子を見て、三段山クラブでもウロコツアーがありそうな雰囲気だったし、ウロコデチューンをしたミクピストルを思い切ってインビス化して復活させようと思ったわけだ。相変わらず前置きが長いw

まず、インビス化には道具が必要だ。インサートビスやドリルは、ブルークリフのインサートビスのスターターキットを購入した。

この中にインサートビスはもちろん、穴を広げるためのドリルビット、ドリルストッパー、ネジ山を切るためのタップ、接着剤まで、さらにはおまけも付いているので、ドリルを取り付けて使う工具さえあれば、これだけでインビス化ができるセットになっている。自分は今後のことも考えて、インサートビスは余計に買っておいた。

必要な工具はドライバードリルなのだけど、手元にはインパクトドライバしかない。

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ドリルビットはこのままでは使えないので、仕方なくビバホームへ行ってキレースタイプのドリルチャックを買った。こんな感じのやつ。

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ところが、いざドリルビットをはめて回してみると、思いのほかブレが大きかった。素人なので、できるだけ不安要素は取り除きたい。泣く泣く6mmのインパクトドライバでも使える鉄工用ドリルビットを買ってきた。

スターターキットのドリルビットは6.3mmだったけど、インパクトで使えるドリルチャックは6.0mmより太いものは6.5mmで、インサートビスを取り付けるなら穴が広いよりも狭い方がきつくなっていいだろうという判断だった。

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試しに回してみると、ドリルチャックに取り付けたときに比べて、インパクトに直接取り付けた方がブレは圧倒的に小さかった。

板にはすでに穴が空いているので、位置合わせは必要ない。まずはドリルで穴を広げるだけだ。インパクトの回転数が一番低い方に設定して恐る恐る作業開始。

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心配したほど難しくはなかった。ドリルストッパーも取り付けたので、貫通する心配もない。とりあえず、垂直になるように注意して作業を進めた。ゴミが出るので1個ずつ掃除機で吸い取りながらやるといい。

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ブラックダイヤモンドのO1のビス穴は片側6個、両側で12個。新型は本当は片側プラス2個なのだけど、使っていないので穴は空いていない。板に空いているのは旧型用の穴だけなので。

続いて、広げた穴にタップを切る。これはまっすぐになるように注意して行う。スターターキットの6.3mmより細い6.0mmだったので少し心配だったけど、大丈夫だった。

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底までタップを切るよりは、上の方だけインサートビスがハマるようにした方がいいとどこかで読んだ気がしたので、数回だけでやめたのだけど、実は後あとこれが失敗だったと気づいたw

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すべての穴にタップを切り終えたら、爪楊枝でゴミを掘り出しながら掃除機をかける。

次は接着剤の準備。2液等量取り出してよく混ぜる。90分以内に作業しなければいけないので、ここからは手際よく。

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インサートビスとM5のネジ、M5のナットを用意する。ナットがないとインサートビスを板に埋め込んだままネジを抜くことができなくなるので、ナットをしめてネジにインサートビスをダブルナットの要領でまずは固定する。

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そして、穴にさっきの接着剤を適量塗ったくって、この状態でタップを切ったネジ山にインサートビスをねじ込んでいく。

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すると、タップを底まで切っていなかったせいか、6.3mmではなく6.0mmの少し細いドリルだったせいか、インサートビスをねじ込むにしたがってトップシート側が盛り上がってきた。今さらタップを切りなおしている時間もないので、盛り上がったのは削って誤魔化すとして、次々インサートビスをねじ込んでいった。

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片足6個、両足でも12個なので、それほど大変ではなかったけど、ビンディングによっては倍なので、かなり手際よく作業する必要があるだろう。

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接着剤は完全に硬化するには1日は待った方がいいので、このまま放置しておく。

翌日、接着剤が固まったのを確認して、盛り上がったところをカッターで削った。あまり削るとトップシートが全部剥がれて浸水してしまうので、ほどほどにしておく。削ってもやっぱり盛り上がっている。次回は注意しよう。

一応、ビンディングは仮留めできたので大丈夫そう。あとは、登りと滑りをテストしなければ。

今回、実際にインパクトドライバでドリルビットを使って穴を広げてみたけど、十分に問題なく使えた。打撃が加わるとビットが折れると聞いていたけど、下穴が開いている状態だと打撃が加わるほどドリルの刃が食い込むこともなかった。細いドリルビットから何回かに分けて繰り返し穴を広げていくといいのかもしれない。一発で開けようと思うなら、ドリルドライバーの方がいいのかもしれないけど、とりあえずはビンディング取り付け済みの穴を広げてインビス化する分には、インパクトドライバでもまったく問題を感じなかった。

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