2021/7/24 上富良野岳-富良野岳
今年初めての夏山登山でいろいろ不安を抱えながら入山。
今回、登山靴も新調した。新調といっても、よもさんからもらった登山靴で、ユーゴスラヴィア製という珍しいもの。暑くなるまでは近所へ歩いて出かけるときには慣らし履きしていたのだけど、山ではまだ履いたことがなかったので、上り下りが続く状況でどうなるかはまだ心配だった。出発前日に慌ててクリームも塗って、準備もいまいち。インソールで調整はしているものの、サイズは普段履くものより大きいので、その点も心配が残る。
5:45に一応、入山届に記入して出発。振り返ると下界は雲海だ。
安政火口を通り過ぎ、カミホロ分岐で左の十勝岳方向へ進む。前回、10年以上前には逆回りで先に富良野岳へ登ったのだけど、帰りの上富良野岳の長い階段を降りるのが辛かった記憶があったので、今回は時計回りにして富良野岳から下山することにした。
msrnが見たがっていた高山の花々が姿を現してくれてホッとする。
まだチングルマも咲いていた。
上富良野岳までなんとか登ったものの、これからの行程を眺めたmsrnは弱気だ。確かに富良野岳は遠く見える。自分もそんなに元気でないし自信はないけど、さすがにここで引き返す気にはなれなかった。
隣のカミホロカメットク山は今回はスルー。
多少アップダウンはあるものの、花を見ながらの稜線歩きは楽しい。ナキウサギの鳴き声も響いてくる。
時計回りだと上富良野岳に登るまでこそ朝日が眩しかったけれど、稜線歩きはずっと朝日を背負って歩くので楽だった。反対周りの人たちとたまにすれ違うけれど、おそらく自分たちより暑く感じることだろう。それでもそよ風があって耐えられた。
このまま晴れるのかと思っていたら、南から突然雲が上がってきて真っ白になった。おかげで涼しい。花たちもみずみずしくなった。
いよいよ富良野岳への急登が始まる。すでにヘロヘロでとどめを刺されるようだ。
精神的に参ってきていたけれど、お花畑に癒された。ピーク付近は遅くまで雪が残っていたようで、まだ花が残っていてくれた。
ピークで一休み。なんとか靴擦れせずに済んでいたけど、さすがに初めての夏山でかなり足にきていた。
ピークが混み始めて朝騒がしかったジジババもやって来たので下山開始。
やっぱり下山は膝が痛い。明らかにトレーニング不足だ。
最悪だったのは、途中からハチだかアブだかに追い回されたことだ。間違えて叩き潰しそうになったからなのか分からないけど、肩にチクっとした軽い痛みを感じて払ったら、何かに刺されていたようだ。怖くて膝の痛みも忘れて小走りで逃げるのだけど、当然膝への負担は変わらない。虫の気配がなくなると痛みが戻ってくる。登山口までは苦行が続いた。安政火口からの砂利道は緩やかで膝への負担は少ないものの、すでに足首も痛くなってきていて、砂利道がひどく長く感じた。
ようやく登山口へ戻ったのは10時。5:15なので結構早い方だろう。以前のようにデジイチで写真を撮らないだけでペースが速くなる。トイレに行きたかったmsrnは自分よりも先にさっさと下山していたようだ。駐車場へ戻ると満車で、道路までたくさん車が溢れていた。
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