テレビ買い替えで節電と暑さ対策
実家のテレビを買い替えた。
今年の夏は札幌でも異常に暑かった。実家のマンションもやっぱりエアコンがないので、室内は連日30℃以上まで上がり、今年は夜になってもなかなか下がらなかった。どうやらこの高温の環境がテレビに悪かったようだ。しばらく視聴を続けているとテレビがかなり熱くなって、B-CASカードを認識しなくなり、映像が止まることが何度かあった。
実家のテレビは2007年製造の液晶テレビだ。当時は人気だったSHARPの亀山工場のモデルLC-32DS3。32型としては少ないフルハイビジョンで、120Hzの倍速駆動で速い映像でもブレづらいという液晶テレビだった。画面が小さいので相対的に画素の密度が高くて映像は結構きれいに感じる。
ただし、もう14年も前の製品なので、室温が高いと発熱が大きくてテレビが映らなくなるくらいに消費電力が大きいのだろう。そこで調べてみると、消費電力は169W、待機時電力が0.1Wで、年間消費電力量が164kWh。その前のブラウン管のテレビに比べると省エネなのだろうけど、気候変動で暑くなった札幌の夏には、エアコンもなければもう厳しいだろう。
買ってからもう14年も経っているし、いっそ消費電力が小さくなっているだろう新しいテレビに買い換えるのがいいはずだと思い、適当に探してみた。画面サイズは同じ32型でフルハイビジョンという条件で探すと、ソニーのW730Eというモデルが見つかった。
仕様を見て驚いたのは、消費電力の小ささ。消費電力がたった76Wしかない。古いシャープの44%、なんと半分以下に抑えられている。待機時が1.0Wに増加しているのはバックグラウンドでいろいろやっているせいかもしれないけど、年間消費電力量では62kWhとこっちも半分以下に下がっている。思った通り省エネが進んでいた。
かといって、ここで欲を出して4Kテレビにしたりしてはかえって消費電力が増えて本末転倒になりかねない。それではメーカーの思う壺だ。気候変動もますます進む。ただし、ママンも歳をとってテレビの文字が見づらくなってきているらしいので、一回りくらいは画面が大きなテレビの方がいいかもしれない。そこで、念のため家電量販店に実物を見に行ってみた。
店頭には50型を超える大きなテレビがずらりと並んで大きさの感覚が麻痺する。32型のテレビが小さすぎるように感じてしまったくらいだ。一応、32型より一回り大きなテレビを探してみると、今は40型になるようだ。以前は37型があったのだけど、現在はマザーガラスの世代が変わったとかで、32型の次は40型になってしまっていた。それでも店頭で見ていると40型でも全然大きくは感じないのが怖いw
32型も40型もフルハイビジョンは少ないけれど、40型のフルハイビジョンは東芝のものがたまたま展示されていた。画質を32型と比べると相対的に荒くは感じるものの、サイズ感はちょうどよさそう。というのも、今のテレビは昔よりもフレームが細くなってコンパクトになっているからだろう。
実際、仕様を調べてみると、実家のシャープ32型の寸法がスタンドを含めて幅768mm x 奥行297mm x 高さ606mmなのに対して、東芝40型は幅905mm x 奥行178mm x 高さ553mmで、幅が137mm広がっているけれど、奥行も高さも小さくなっている。
それに、驚いたことに、東芝の40V34は40型なのにソニーの32型よりも消費電力が小さく70W、待機時0.4W。年間消費電力量は50kWhとかなり省エネだ。しかもソニーより安い。ママンもこれなら東芝の40型の方がいいんじゃないかと思ったみたいだ。それに40型でもたった6.5kgしかない。家にあるシャープの18.5kgよりはるかに軽い。
せっかくなので4Kテレビも見てみると、確かに画面が大きくなっても映像がとてもきれいだけど、表示する映像自体が普通のテレビ放送であれば、それほどきれいには見えない。最低でもフルHDの映像がネット動画やBlu-rayなどで観れる環境でないとメリットはなさそうだ。
しかも、4Kテレビは消費電力が大きい。一番小さい画面サイズで40型のようだけど、当然フルハイビジョン(2K)のテレビよりも消費電力は大きい。古いテレビよりは小さいけれど、省エネ効果が小さくなってしまう。
もし調子に乗って50型以上の大きな画面の4Kテレビにしようものなら、消費電力は一気に増えて、古いテレビよりも大きくなってしまう。甘いに誘惑に乗せられてはいけない。
後日、実家に届いたテレビが入った箱を持ったとき、あまりの軽さに驚いた。本当に箱の中にテレビが入っているのだろうかと。配達の日はエレベーターが点検で使えなかったのに、女性の配達員が軽々と階段で4階まで持って登ってきたらしい。
映像はなんとなく白っぽくなったような気がしないではないけれど、画質は十分。実家の消費電力はリアルタイムでモニターしているので、カタログ通り確かに100Wほど減少したのが分かった。
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