契約変更で電気代を抑える
引っ越してからは給湯がガスから電気に変わったので、電気代を抑えるにはいろいろ調べた。
電気工事をした電気屋さんから勧められて、契約したのはほくでんのeタイム3プラスだった。オール電化向けの料金メニューで、午後、朝晩、夜間と電力量料金が3つに分かれている。夜間が安いので、安くするにはできるだけ夜間だけ使うようにと言われた。
給湯のエコキュートは設定で夜間時間に沸き上げするようにできるので、お湯を使いすぎない限りは夜間以外に電気は使わない。問題はサウナ。22時以降に入ったり8時前の朝ウナなら安い夜間だけど、夕食前後だと一番高い午後や朝晩になってしまう。それを踏まえた上で、実際の電気の使用量と請求額を確認する。
引っ越したのは9月で、まともに電気を使って電気料金を請求されたのは10月から12月までの3ヶ月。この間の電気使用量と料金をまとめると、次の表のようになる。
月 | 10 | 11 | 12 |
基本料金(円) | 2215.48 | 2215.48 | 2215.48 |
朝晩単価(円) | 30.9 | 30.9 | 30.9 |
朝晩使用量(kWh) | 103 | 105 | 149 |
朝晩料金(円) | 3182.7 | 3244.5 | 4604.1 |
午後単価(円) | 40.67 | 40.67 | 40.67 |
午後使用量(kWh) | 26 | 35 | 52 |
午後料金(円) | 1057.42 | 1423.45 | 2114.84 |
夜間単価(円) | 14.63 | 14.63 | 14.63 |
夜間使用量(kWh) | 209 | 212 | 295 |
夜間料金(円) | 3057.67 | 3101.56 | 4315.85 |
合計使用量(kWh) | 338 | 352 | 496 |
合計使用量料金(円) | 7297.79 | 7769.51 | 11034.79 |
燃料費調整額単価(円) | 3.66 | 9.75 | 9.91 |
燃料費調整額(円) | 1237.08 | 3432 | 4915.36 |
再エネ付加金単価(円) | 3.45 | 3.45 | 3.45 |
再エネ付加金(円) | 1166 | 1214 | 1711 |
合計請求額(円) | 11916 | 14630 | 19876 |
なんと、12月は10月の2倍近くに請求額が増えている。11月から燃料費調整額の単価が2.6倍になったのが効いている。それに、12月からは風呂よりもサウナに頻繁に入るようになって、朝晩の使用量が1.4倍増えたことも影響が大きい。外気温の低下でヒートポンプの効率が落ちて、夜間の使用量も増えている。
ただし、金額だけを賃貸マンションでガス給湯だったときと比較すると増えてはいない。ただし、サウナに入って風呂に入らないなら、午後の単価が高い料金メニューはデメリットになっている。
調べてみると、ほくでんにはeタイム3プラスの他にもいろいろメニューがあって、エネとくスマートプランというのが、ちょうどうちのライフスタイルに合ってそうな気がした。夜間の単価が上がる代わりに、朝晩と午後が日中として単価がまとめられて、日・祝は夜間と同じ単価になる。日・祝を区別せずに試しに計算してみた。次の表のようになる。ちなみに、6kW。
月 | 10 | 11 | 12 |
基本料金(円) | 2376 | 2376 | 2376 |
日中単価(円) | 27.05 | 27.05 | 27.05 |
日中使用量(kWh) | 129 | 140 | 201 |
日中料金(円) | 3489 | 3787 | 5437 |
夜間単価(円) | 17.63 | 17.63 | 17.63 |
夜間使用量(kWh) | 209 | 212 | 295 |
夜間料金(円) | 3685 | 3738 | 5201 |
合計使用量(kWh) | 338 | 352 | 496 |
合計使用量料金(円) | 7174.12 | 7524.56 | 10637.9 |
燃料費調整額単価(円) | 3.66 | 9.75 | 9.91 |
燃料費調整額(円) | 1237.08 | 3432 | 4915.36 |
再エネ付加金単価(円) | 3.45 | 3.45 | 3.45 |
再エネ付加金(円) | 1166 | 1214 | 1711 |
合計請求額(円) | 11953 | 14547 | 19640 |
すると、ほとんど変化なし。エネとくスマートプランの方が基本料金が高いことで、使用量が多い方がeタイム3プラスよりほんの少しお得な結果になった。日・祝が夜間と同じ単価に下がることを考慮せずにこの結果なので、少なくともeタイム3プラスからエネとくスマートプランへ変更すれば得なのは間違いない。
エネとくスマートプランへ変更しようかと思ったのだけど、もともとほくでんが嫌いだったので、試しに北ガスのでんきでも計算してみた。北ガスは実家で使っていて、ほくでんのような値上げをしていないと聞いていた。それに、原発推進のほくでんとちがって、比較的再エネにも力を入れている。
その北ガスにはE+Ene北ガスの電気というメニューがあって、料金単価が昼間と夜間で分かれたエネとくスマートプランとほぼ同じ料金メニューになっている。同じ6kWで計算すると、次の表のようになる。
月 | 10 | 11 | 12 |
基本料金(円) | 1833.3 | 1833.3 | 1833.3 |
昼間単価(円) | 27.05 | 27.05 | 27.05 |
昼間使用量(kWh) | 129 | 140 | 201 |
昼間料金(円) | 3713 | 4029 | 5785 |
夜間単価(円) | 16.65 | 16.65 | 16.65 |
夜間使用量(kWh) | 209 | 212 | 295 |
夜間料金(円) | 3480 | 3530 | 4912 |
合計使用量(kWh) | 338 | 352 | 496 |
合計使用量料金(円) | 7192.47 | 7559 | 10696.53 |
燃料費調整額単価(円) | 3.66 | 3.36 | 3.36 |
燃料費調整額(円) | 1237 | 1288 | 1815 |
再エネ付加金単価(円) | 3.45 | 3.45 | 3.45 |
再エネ付加金(円) | 1166 | 1214 | 1711 |
合計請求額(円) | 11811 | 12277 | 16439 |
基本料金や燃料費調整額がほくでんに比べて低くて、請求額は低く抑えられる一方、使用量料金はほくでんより高いので、使用量が増えると割安感が減って、あまり増えると北ガスの方が高くなる可能性はある。
それでも、実質、北ガスの方が請求額が低くなるのは今のところは確実なので、契約をほくでんのeタイム3プラスから北ガスのE+Ene北ガスの電気へと1月に切り替えた。
ほくでんは東電などと一緒に値上げを国に申請しているので、今より値下げする見込みはない。オール電化なら迷わず北ガスに替えるべきだろう。
ただし、北ガスもE+Ene北ガスの電気にはもう力を入れていないようで、数ヶ月前にあった解説のページもなくなっている。オール電化のシミュレーションもなくなってしまった。北ガスはガス会社らしくコレモ推しのようだ。
なお、1月は上旬がほくでん、それ以降が北ガスだったけれど、値上がり対策の政策のおかげもあって、請求額は合計10251円となり、前月の19876円と比べてほぼ半額になった。ほくでんのままではここまで減らなかっただろう。
| 固定リンク | 0
コメント