23/3/19 三段山

全然期待せずに行ってみたら、予想外のパウダーにびっくり。

久しぶりに日曜日に出かけられるので、三段山クラブのツアーに久しぶりに参加することにした。実に2年ぶりだ。

金曜日に雪が降る予報ではあったけれど、この時期、下手な降雪はストップ雪になるので油断ならない。気温が低いとガリガリだろうし、滑りにはまったく期待していなかった。むしろ、晴れ予報なので、気持ちよくカミフの景色を眺めながら、三段山クラブの人たちと久しぶりに賑やかに話せればいいとしか思っていなかった。

張碓へ引っ越したので、2年前より遠くなっている。単純に桑園からの時間を足すと、40分遠くなっている。ただし、郊外なので、街中を避けて向かえばそれほど時間はかからない。

行きはmsrnの希望で高速道路を使うことになっていたので、6時に家を出発して、桂岡のセブンイレブンで朝食と行動食を調達してから、銭函ICのゲートをくぐる。そこから三笠ICまでひたすら高速道路を走る。

桂沢のスキー場を越えた辺りから路面をうっすらと雪が覆っているので、スピードを抑えて走らざるを得ない。それでも遅い車に捕まることもなく、白銀荘まで順調に走って富良野までやってきた。

いつもなら坂を登りきると目の前に十勝連峰が白く輝いているのが見えるのだけど、この日は真っ白で山陰が見えない。晴れ予報のはずだったのでは？

8時半すぎに白銀荘へ到着すると、ところが、驚いたことに、車は駐車場から溢れ出して、道路に駐車するように指示された。何やら、温泉利用客を駐車場へ優先しているらしい。サウナブームの影響のようだ。まぁ、山に入っている間は車は停まったままなので、回転を考えると当然かもしれない。

メンバーはだいたい同じくらいに到着したようで、前後に車が停まっているので、久しぶりの再会の挨拶をする。準備を済ませてから、白銀荘でトイレを借りて、みんなの集まっているところまで行って合流。

出発してすぐにぱっちまんとすれ違ったけれど、視界不良で早々に引き上げてきたようだ。まったくピークが見えないので、自分たちも適当なところで諦めることになるのだろう。実際、2段目の登りでは上は真っ白。おまけにガリっていて、登るのも結構しんどい。肋骨の骨折が完治していないので、左手のポールで身体を支えると少し痛い。クランポンを忘れたのを後悔した。

これ以上登っても風が強くてアイゼンがないと登れなくなるだろうということで、トラバースして東の谷を滑ることになった。今シーズン初めてのスプリットボードなので、モードチェンジに手こずって時間がかかる。

スノーボードで滑るのも昨年末以来。しかも、前回はグーフィースタンスの練習だったので、全然感覚が残っていない。パウダーの下には硬いバーンが隠れているので恐る恐る慎重にターンしたけど、案の定、ガリっとしてバランスを崩して尻餅をついてしまった。肋骨は痛くないけど、やっぱり身体が動かない。

みんなそこそこいい雪を滑れたせいか、ゆっくり休むこともなく、すぐに北壁へ向けて登り始めた。慌てて自分もシールを貼って準備して、みんなの後を追った。

歩きながら斜面を見上げていても、そんなに雪がありそうには見えない。何より登りが結構大変。ずり落ちないように注意しながらトラバースして、各々ドロップポイントでモードチェンジした。2回目なので、最初よりは手際よく早く終わったと思う。

メンバーが9人と多いので、残っているラインを探して、当て込んだりして滑ったけど、油断するとガリッとした。とはいえ、スノーボードで来たのが正解だったのか、浅いパウダーでもそこそこ気持ちのいいターンができた。

みんな満足したようで、ゆっくりと休憩をとってから、予定通り登り返してもう1本。距離は短いけれど、コンディションが悪い中、まずまずなラストパウダーを楽しめた。

帰りのナマコ尾根が案外雪がしっかりと付いていて面白かった。斜度はないけど、久しぶりのスノーボードなので、落ち着いて滑ることができる。雪がだんだん重くなっていったけど、下地が硬くてツボ足でも歩けるので、スノーボードでも下山で苦労せずに済んだ。

車へ戻って片付けをしてから温泉へ向かう。せっかくサウナの北の聖地と呼ばれる白銀荘へ来たので、サウナへ入らないのは損だ。

まずは身体を洗ってからいつものように熱い方の湯船に浸かったのだけど、息を吸い込むと骨折した肋骨が少し痛い。水圧に対抗して息を吸い込むのは負担が大きいようだ。仕方ないのですぐに湯船から出てサウナへ向かう。

幸い、サウナは混んでいなくて、すぐに入ることができた。温度計は90℃を指している。サウナハットをかぶってる人はロウリュをしていたけど、空気を読めない自分には無理w

水風呂も肋骨が傷みそうなので、桶で水を身体にかけただけど、あとはシャワーで冷水を頭からかぶって外へ出た。日差しもあるので、石の上に座って外気浴していると気持ちいい。雪ダイブは恥ずかしいし、ノートラックパウダーはないようなのでやらなかった。

2セット目と思ったけど、今度はサウナが混んでいたのでまた湯船へ行って、今度は半身浴。三段山クラブのメンバーと露天風呂でいつものように長湯をしてからロビーへ戻った。msrnは1時間くらい待っていたらしいw

お腹が減ったので、msrnが行きたがっていたKaneko coffee beansへ行ってみた。お店の前で見覚えのある顔を見かけたのだけど、誰か分からなくて、中へ入ってからKEYさんだったとmsrnが教えてくれた。さすがは地元。

米を食べたかったけど、適当なメニューがなくて、ローストビーフプレートを注文。ドリンクセットで大雪山ブレンドだっけな。

予想外に早く運ばれてきたプレートは美味しそう。でも、はじめに食べたバゲットの味が濃い。味がジャンク。一方、ローストビーフは柔らかくて美味しいのだけど、ソースが相対的に味が薄く感じるし、量が少なくて喉がつまる。そして、何より量が多い！下山後だからなんとか食べれるけど、msrnが多くて残す分まで食べたので辛かった。思わず食後のコーヒーの前にお手洗いへ行ってうんこ。朝出なかったので、押し出されてきたw

席へ戻って食後のコーヒーをオーダーすると、なんとコーヒーも大きかった。ここはインバウンド向けの店なのか？ニセコのグラウビュンデンを思い出す。実際、インバウンドも来てた。食事は日本人女性向けの量ではないな。スイーツは別腹かもしれないけどw

満腹で家へ向けて帰る。三笠を過ぎると空がどんどんと焼けてきてとてもきれいだ。ちょうど夕焼けの方向へずっと車を走らせるので退屈しない。当別あたりへ来ると、左から右へと渡り鳥が編隊を組んで次々と飛んでいく。宮島沼を目指しているのだろうか。

帰りは高速道路を通らなかったけど、自宅まではずっと郊外の信号が少ない道路を走ったので、3時間弱で帰宅。街で遊ばないなら、田舎暮らしはかえって交通の便がいい。