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割と使えるAirPodsの聴力補助

難聴の母にAirPods Pro 2の聴力補助を試してみた。

AirPods Pro 2は自分がチェンソーや丸ノコを使うときのために夏に買ったものだった。そっちの効果はまた別の機会に改めてまとめるとして、今回はアップデートで追加されて有効になった聴力補助の機能についてだ。


 

自分自身は日常生活に支障が出るほどの難聴はない。msrnからは耳が遠いと文句を言われることも多いが、聞こえていないふりをするのも夫婦円満の秘訣の一つだw

母はというと、数年前に左耳が突発性難聴になったものの、右耳は普通に聞こえるため、それほど会話で困ることはなかった。ところが、年末に退院してから急に右耳も聞こえづらくなってしまった。

年明けに耳鼻科を受診すると、右耳にも中等度の難聴が確認された。一般的には両耳が突発性難聴になることは珍しいそうだけど、抗がん剤の副作用には難聴もあるらしい。ただし、がんの化学療法でステロイドをすでに使っているので、難聴の治療に増やすことはできない。そのため、4月になって化学療法が終わるまでは、難聴の方は様子をみることになった。

様子をみるといっても、実際に難聴の症状があるため会話が結構大変だ。普通に話しかけても聞こえないので、母はポカンとしている。仕方ないのでもう一度話してみるけど、また聞こえない。音量2割増しくらいで話しかけるとようやく聞き取れる。そういうやりとりが何度も繰り返されるのでなかなか大変だ。

そんなわけで試してみたのがAirPodsの聴力補助機能。はじめはほとんど期待していなくて、追加された機能を試してみるつもりしかなかったのだけど、これが意外にも効果があった。

ヒアリングチェックを試してみると、母の左耳は47dBHLの中等度難聴、最近聞こえづらくなった右耳は44dBHLの中等度難聴という結果が出た。この結果を使って聴力補助の機能をオンにすると、なんと驚いたことに、普通の声の大きさで会話ができるようになった。

細かい調整は効果にそれほど大きなちがいは見られなかったけど、AirPodsがあるかないかでこんなに会話のしやすさにちがいが生じるとは思わなかったので意外だった。

現状、難聴の治療ができない以上、応急的な対応としては十分だ。補聴器は長い時間とお金をかけないといけないだろうから、当面、母に会いに行ったときだけでもAirPodsを使えれば問題ない。1日中はバッテリーが持たなくても、会いに行った数時間会話が楽ならとても助かる。

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